カバーに汚れはありますが、外せば気になる汚れはございません。
『Malick Sidibé: La Vie en Rose』は、1960年代のバマコ(マリ)の若者文化を記録したマリック・シディベ(Malick Sidibé、1936-2016)の白黒写真に焦点を当てた写真集です。シディベは2007年にヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞、2008年にインフィニティ賞を受賞し、ドキュメンタリー写真と歴史記録に貢献したことが評価されました。この写真集には、ラウラ・セラーニによる前書きがあり、アフリカ写真の広い文脈でシディベの作品が位置づけられています。また、ラウラ・インカルドーナによるシディベへのインタビューや、彼の有名な「ケミーズ」(写真資料集)も収録されています。
『Malick Sidibé: La Vie en Rose』の見どころは、1960年代から1970年代にかけてのバマコの活気あふれる若者文化と家族生活を鮮やかに捉えた写真です。シディベの作品は、エネルギッシュで楽しさに満ちた若者たちの姿や、家族の温かい瞬間を生き生きと描き出しています。また、ラウラ・インカルドーナによるインタビューでは、シディベの視点や創作の背景について深く知ることができます。さらに、彼の「ケミーズ」は、シディベの独自の作業方法を明らかにし、彼の写真がどのようにして生まれたのかを理解する手助けとなります。